中国の高級アイス「鍾薛高(Chicecream)」が、火を近づけても全く溶けないとインターネット上で話題になっています。
室温31度の部屋に1時間放置しても全く溶けないといいいます。
そこで今回は、中国の火で炙っても溶けないアイスの実際の動画を見ていきたいと思います。
また、アイスが溶けない原因についてもお伝えしていきます。
中国の火であぶっても溶けない、高級アイスが物議
「アイスクリームのエルメス(Hermes)」とも呼ばれる中国の高級アイス「鍾薛高(Chicecream)」が、火を近づけても全く溶けないとインターネットで物議を醸しています。
火であぶってもそのままの形を保っている鍾薛高のアイスバーの動画が拡散。
室温31度の部屋に1時間放置しても全く溶けないといいます。
こちらが実際の動画です↓
鍾薛高のアイスは最も高いもので66元(約1300円)することから、価格設定を疑問視する声や、添加物が過剰に使われているのではと懸念する声が上がっています。
鍾薛高は6日、自社の製品は国の安全基準に従っていると説明。
同社は微博(ウェイボー、Weibo)に「焼いたり、乾燥させたり、温めたりしてアイスクリームの品質を評価するというのは科学的ではない」と投稿し、16万8000件以上の「いいね」が付きました。
火で炙っても溶けないアイス原因は寒天だった?
大量生産されるアイスクリームには通常、安定剤が使われており、米食品医薬品局(FDA)も認可しています。
では、今回話題となっている火で炙っても溶けないアイスにはどのような材料が使われていたのでしょうか。
ネット上には以下のような声がありました↓
火であぶっても溶けない、高級アイスが物議 中国(AFP=時事)#Yahooニュースhttps://t.co/k2wqGEyMhS
— たかぴっこ (@takapikko) July 7, 2022
溶けないアイスは材料に寒天を入れたり葛を入れたりすると出来るらしいが…日本に存在する。
上記の方いわく、「寒天」や「葛」を入れたりすると溶けなくできるとのこと。
そこで実際に調べてみると、以下のような記述がありました。
アイスがすぐに溶けない秘密は、寒天の融点を利用しているから。
寒天は一度固まると70℃になるまで溶けないため、室温で溶けることはほぼありません。
また、寒天を入れることで“外はシャリシャリ、中はトロトロ”の新食感アイスに仕上がります。
寒天は一度固まると70℃になるまで溶けないため、よく真夏などのアイスを長持ちさせたいときに使う家庭も多いようです。
ただ、今回は1500℃近くあるバーナーで直に炙っても溶けていないことから、寒天ではない別の材料が使われている可能性が高そうです。
ちなみに、今回の溶けないアイス問題について、経済ジャーナリストの浦上早苗さんは以下のように語られています。
鍾薛高は「アイス界のエルメス」を名乗り、最も高い商品は1本1200円を超えるため、昨年から原価などを巡り、プチ炎上が時々起きています。
今回の「とけない」問題については、6日に人民日報が同社に「説明責任」を果たすように求め、鍾薛高は原材料などを細かく公表して、「問題はない」との回答をしました。
SNSの投稿の真偽はいまだ不明ですが、「店頭では実際には全く売れておらず、コンビニの冷凍庫に1~2年入れっぱなしだからでは」と揶揄する声もあります。