2022年2月5日、作家の西村賢太さんが死去しました。
暴力や恋愛、酒などのトラブルを題材としながら、人間の 哀 しさや 愛 しさを描く私小説一筋の作風で人気を博しました。
今回は、そんな西村賢太さんに以前からあった「こぶ」と、今回の死因との因果関係についてお伝えしていきます。
また、脳動脈瘤の可能性についても調査してみました。
作家の西村賢太さん急逝
芥川賞受賞作「苦役列車」などで知られる西村賢太(にしむら・けんた)さんが5日朝、東京都内の病院で死去しました。
西村賢太さんは54歳、東京都出身。
中学卒業後、日雇い仕事などで生計を立てながら小説を執筆、2007年に「暗渠(あんきょ)の宿」で野間文芸新人賞を受けられました。
2011年には「苦役列車」で芥川賞。同作は翌年、森山未來さん主演で映画にもなりました。
ほかにも「どうで死ぬ身の一踊り」「小銭を数える」など、大正期の私小説作家、藤澤清造を敬愛し、代表作「根津権現裏」の復刊に尽力するなど光をあてられました。
しかし、関係者によると、4日夜、タクシー乗車中に体調不良を訴えて意識を失い、病院に搬送されていたとのことです。
西村賢太の死因と「こぶ」の関係性は?
西村賢太さんといえば、目の近くにこぶのようなものがありました。
この「こぶ」に世間からは、病気を疑う声も多くありました。
中でも多かったのが「脳動脈瘤」
脳内の動脈の一部が、こぶのように膨らんだ病気を脳動脈瘤と呼びます。
脳の動脈にこぶができる理由は、まだ、明確にはわかっていないとのことですが、
高血圧、血流分布の異常、あるいは喫煙や遺伝的な要因などによって、血管壁にストレスがかかり、慢性的な炎症などを起こして血管壁が変形するのではないかと推測されています。
西村賢太さんは以前から「かなりのヘビースモーカー」と言われていました。
芥川賞受賞者だと西村賢太もかなりキャラ立ってる。受賞後のコメントが「風俗に行こうと思っていたら受賞したと電話が来た」だったし、テレビのバラエティ番組に出演した際、段取り無視して勝手にスタジオの端に移動して煙草吸い始めたりする
— こうず (@kouzu) October 5, 2021
そのため「脳動脈瘤(のうどうみゃくりゅう)」と噂されたようです。
そして、脳動脈瘤が破裂してしまうと、くも膜下出血という死亡率の高い深刻な病気を引き起こします。
今回の西村賢太さんの詳しい死因も公には発表されていませんが、以下のように報じられていました。
4日夜、タクシー乗車中に体調不良を訴えて意識を失い、病院に搬送されていた。
こういった背景から死因は「くも膜下出血」との声が多くありました。
しかし、西村賢太さんの目の近くのこぶはアテロームといいう良性の腫瘍で、表皮からはがれた赤などの老廃物が皮膚内にたまって出来る腫瘍だと分かっています。
そのため今回の死因との直接的な関係は低いのかなと思われます。